HOME > WORKS > HONDA S2000 AP1(1型)

S2000_002.jpgS2000_002.jpg中古での流通価格がこなれてきて、買い得感のある初期型S2000(AP1-1型)。
NA2リッター、6速MT、8900回転まで回るエンジンを積んだFR。
イジりがい満点のオープンカーです。
ちなみにこのS2000は、2006年のチューニングで紹介した車両です。
前オーナーが手放す際に格安で譲っていただきました。


S2000_003.jpgS2000_003.jpg冬場は乗っていないため、程度は上々。
当店で中古販売した時から2万キロ程度しか走っておりませんでした。
そこで、更なるパンチの効いた速さ&キビキビ走る楽しさを求めて、N1仕様デチューンのストリートカーを目指してチューニングすることにしました。
まずは前オーナーのイメージを払拭すべく、ボンネットをノーマルに戻しました。
ついでに純正リップも塗装しなおして色あわせ。


主なチューニング内容

①クーリング系強化(大容量ラジエター/オイルクーラー装着/オイルパンバッフル加工)
②吸排気系交換
③エンジンちょっとチューン(燃圧アップ/バルブスプリング強化/ヘッドカバー塗装)
④現車あわせECUセッティング(MOTEC化)
⑤足回り変更(17インチ化/ブレーキ強化/サス交換)
⑥快適装備追加(高効率HIDバーナー交換/HiビームHID化)

当初は4スロ/2.2l化/ボルトオン・ターボ/スーパーチャージャーなど、マニアックな仕様も検討しましたが、一般ユーザーも手が出せるリーズナブルな価格&実用性を損なわない仕様を目指して目下チューニングメニューを決定しました。


S2000_004.jpgS2000_004.jpgBeforeS2000は純正ECUからの補正が非常に多く、水温・油温・吸気温度の悪化にあわせて、即座にパワーダウン補正を行います。
そこで、まずは熱的な不安要素を取り除くべく、冷却系を強化することにしました。


S2000_005.jpgS2000_005.jpgAfter交換・追加するのは下記の3点。
トラスト製アルミ2層ラジエター(*1)
トラスト製ブリーザータンク(*2)
オクヤマ製ラジエタークーリングプレート(*3)
ちょっとスカスカしてたフロント部がアルミパーツでピシっと統一されて、見た目的にも良いです。
ただ、ラジエタークーリングプレートつけたことで、Spoon製のカーボンエアダクトは取り付け不可に・・・




*1:アルミラジエター
一般的に強化ラジエターといえば「アルミ製の多層式」をさします。
これはアルミが放熱性に優れていることとと、多層化することで放熱性が向上するからです。
また、純正ラジエターよりも軽量であることが多く、車両先端部の軽量化され、運動性能の向上にも寄与します。

*2:ブリーザータンク
クーラント(冷却水)に含まれる気泡を分離・排出することにより、冷却機能の安定性を高めます。
そもそも、クーラントはエンジンのウォーターポンプで強制循環されているのですが、このポンプはエンジンの
回転数に連動して動作しています。
つまり、高回転時にはウォーターポンプも高回転状態となっているのです。
高回転でクーラントを攪拌することにより、気泡の発生を誘発します。(船舶のスクリューが気泡を出すのと同じ原理)
また、クーラントの温度が上昇することで気泡も発生しやすくなります。
そこで、クーラント内に発生した気泡をブリーザータンクで分離・排出して、冷却効果を維持します。
一般路走行や峠を流す程度なら必要ありませんが、サーキットなど高負荷・高回転での走行を行うと、冷却水の中は気泡だらけとなり、
クーラントの容積が増加→ラジエターからオーバーフロー→リザーバタンクへとクーラント流出&タンク外へ排出となります。
コレ自体は正常な動作なのですが、問題はサイフォン効果によってラジエター内のクーラントがどんどん排出されてしまうということです。
この状態に気づかないで走行を続けると、ラジエター内のクーラントが余剰排出され、結果的にオーバーヒートを誘発しかねないのです。

*3:ラジエタークーリングプレート
フロントバンパーのグリルから導入した空気を効率よくラジエターに当てるための整流板です。
オクヤマ製のS2000用はエアクリの空気導入口の前に導風板がついてます。
ちなみにS2000もノーマルは樹脂性の導風板がついてますが、Spoonのダクト取り付け時に前オーナーが外してました。


S2000_006.jpgS2000_006.jpg純正オイルパンにバッフルプレートの追加。
社外品でバッフル加工済みのオイルパンが販売されていますが、純正加工だと安く仕上がりますからね。
某オークションで落札した中古オイルパンをベースに作成したバッフルプレートがコレです。
真ん中の丸いとこがオイルパンの深くなっている場所=ストレーナーが収まる場所です。
コレを取り付けることにより、常にストレーナー付近にオイルが留まるようになります。
つまり、強い横Gが長時間かかっている旋回中でも、オイルの偏りを防止して安定したオイル供給が行えるようになるわけです。


S2000_008.jpgS2000_008.jpg純正オイルパンに自作バッフルプレートを仮合わせしたところ。


S2000_009.jpgS2000_009.jpg吸排気系のチューニングですが、吸気側は新品の純正エアクリを装着。
異常に大きなエアクリボックス内に隠れて見えませんが、S2000は純正でキノコ型なのです。

排気側は前オーナーがマフラーだけ5次元製の不思議な1本出しに変更していたので、まずはタコ足を
TODA Racing製に交換することにしました。


S2000_011.jpgS2000_011.jpg取り付けるとこんな感じになります。
遮熱板取り付け前


S2000_012.jpgS2000_012.jpg遮熱板取り付け後
遮熱板の陰に隠れて見えづらいですが、ステン独特の色合いがなんともいい雰囲気。
走りこむと焼けて 更にイイ色合いに変わります。


S2000_013.jpgS2000_013.jpg下から見るとこんな感じです。
青いのはCUSCOのフロア補強バー。
前後のメンバーを接続することで、車体のネジレ剛性をアップします。


S2000_014.jpgS2000_014.jpgちなみに前オーナーが使用してたサブコン(DC System)は取り外してノーマルECU状態です。
このDC/ADICは前オーナーが現在の愛車に移植済みです。
汎用性の高いサブコンやフルコンのメリットは、車を乗り換えても持ち越しができるってことですね。
一度、この状態でひとっ走りしてきましたが、ノーマルECUでもタコ足交換によるトルクアップが体感できました。
中速(VTEC切替前のかったるい領域)でのレスポンス&トルクがアップしたようです。